変貌した銀行員
■みなさんご覧になっていますか?
視聴率好調の「下町ロケット」。
「半沢直樹」で知られるように銀行という組織の悲惨さ、
大手企業の陰惨さをしっかり表現している池井戸潤原作のドラマです。
面白いですよね。
それでも、ワイドショーでの特集が組まれることが多くなったのは
「相続問題」を扱う「遺産争族」というドラマの方です。
■成功している人のもとへ、お金を持っている人のもとへ
人は集まります。しかし、それは蜜の香りに誘われる虫たちと
同じです。営業マンしかり銀行員しかり・・・
■相続に関していえば、書店の1コーナーが関連書籍で埋まり、
色々な業種でセミナーが行われ、相続ビジネスはこれから
佳境に入ってきます。
■相続対策になると、賃貸マンションの建設を薦められたり、
投資を薦められたりしていませんか。
■営業マンのうまい話に乗せられて、計画していませんか?
何の保証もないアパート・マンション建設、大きな借金を
抱えるリスク、運用のリスク 考えていますか?
■借金で建築しても、経営がうまくいかなくても巨大な構築物の
所有者となれば世間からは成功者のように見られます。
しかし、見栄を張って高価な建築物を建築しても、
その持ち主の人生が荒んだものになってしまうようでは
意味がないのです。
■倒産、自己破産をされた社長の奥さんが
「私は被害者なんです」とおっしゃった言葉が忘れられません。
■それは20年程前、ある機器製造会社のこと、バブルが崩壊しても
なお勢いは止まらす隆盛を誇っていました。
■2棟目の自宅の建築、内装や設備に贅をつくし、羨ましい限りでした。
■私が伺うと、毎回のように若い銀行員が頭を下げ、是非お金を借りてほしい、
借りてくださいと、社長のもとを訪ねていました。
■ところが会社の勢いが衰え、数年後、自宅売却相談を受けた私は
大きな衝撃を受けました。
■倒産、自己破産と進む中、同席した銀行で私の目に入ってきたのは、
変わり果て、目はうつろで、話の内容も耳に入らない・・
とにかく廃人のようになった社長でした。
■しかし、もっと驚かされたのは銀行の態度でした。
日参していた若い銀行員と支店長です。
■大声で「お前、皆に迷惑をかけているんだぞ。分かっているのか・・」
他のお客様も見える銀行内のことです。
■銀行員がこんな言葉遣いをするのかと呆気にとられるばかりでした。
■銀行という組織は良くこう言われます。
「晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」と
■破産関連の仕事をいただく度にあの時の銀行員の声が
聞こえてきます。
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